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キュービクル関連設備である絶縁監視装置の役割や特徴、導入のメリット、更新時期などについて紹介します。
絶縁監視装置には通信機能が搭載されていて、キュービクルで異常が発生した際に技術者やセンターにリアルタイムに状況を発信することが可能です。絶縁監視装置は遠隔監視装置と呼ばれることもあり、キュービクルの中に設置します。取付作業はそれほど難しくなく、30分~1時間程度で終わります。
絶縁監視装置は具体的にトランスの温度異常や停電、漏電の監視を行い、これらの異常を察知し発報します。センターや担当技術者は発報内容を確認し、必要と判断すれば現場に急行。24時間リアルタイムで情報が共有され、万が一のトラブル発生時やトラブルの前兆などが確認された場合の安全対策が向上します。
絶縁監視装置は1984年(昭和59年)頃から導入されました。その適用要件は当初「「主任技術者制度の運用について」の一部改正について」に示されていましたが、2000年(平成12年)4月1日に「「主任技術者制度の運用通達」の解釈指針」に移されることになり、絶縁監視装置の設置要件や維持・運用基準に関する規制が大幅に緩和されました。
絶縁監視装置が導入して40年ほど経過しましたが、高圧自家用施設の低圧電路を常時絶縁監視することによって電気保安レベルの向上に大きく寄与しました。
また、絶縁監視装置を設置している事業場では設備容量が100kVA超過する場合、キュービクルの点検頻度を緩和することが認められています。通常は毎月キュービクルの点検をすることが義務つけられていますが、絶縁監視装置を設置している事業所は隔月点検の対応が可能となる点もメリットと言えるでしょう。
絶縁監視装置の検出事例をいくつか紹介します。
まずは、水トリー劣化を検出した事例です。特定の回線にて間欠弧光地絡を検出したため当該回線のケーブル布設ルートを調査したところ、水没箇所を発見。マンホールからポンプで水をくみ上げるとしばらく間欠弧光地絡の検出はなくなりましたが橋絡水トリーが発生していると判断し、次回定期停電時にケーブルを更新しました。
また、F21の高圧盤内においてへびの接触の検出した事例もあります。そのほか、受電時に異常波形を捉えて高圧ケーブルのシースアース線の配線方法に不備を発見。改修後には異常波は収束しました。
敷地内にてショベルカー掘削作業中、誤って埋設ケーブルを掘り起こして地絡事故が発生しました。その際の地絡事故波形を装置が間欠弧光地絡として検出した事例もあります。
絶縁監視装置の更新時期はメーカーによって異なりますが、10年程度といわれています。
※このサイトで取り上げている電気工事会社の中で、公式サイトでキュービクル工事について説明している神奈川の会社(15社)のうち、コスト削減の方法について掲載していた3社を紹介します。
※2021年3月調査時点