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ここでは、キュービクルの交換の流れについて紹介します。見積もり~交換完了までの流れのほか、設置時の注意点なども紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
キュービクル交換を依頼したい業者に問い合わせを行います。その後、現在設置されているキュービクルの調査や点検を行い、工事費用の見積もりを提示してくれます。作業内容や費用などの見積もり内容に納得できれば契約を締結します。
キュービクル交換業者では、主任技術者を選任して経済産業大臣へ届け出を行います。また、保安規定も定めて提出。なお、受電電圧が1万ボルト以上の場合は工事計画書も提出します。設置工事は経済産業大臣の許可を得てから実施します。
既存のキュービクルを撤去し、新しいキュービクルを設置するための土台を工事します。その後クレーンを用いて新しいキュービクルを設置し、固定。
新しく設置したキュービクルにはケーブルを接続し、電力会社の電線と接続します。また、電柱に計器類も設置します。
新しく設置したキュービクルが正常に稼働するかを確認します。試験では耐電圧試験や各種リレーの動作試験、絶縁抵抗測定、接地抵抗測定などを実施。異常がなければ設置完了です。
キュービクルは、故障や事故リスクを避けるため屋内に設置することが推奨されています。
しかし、屋内に設置可能なスペースがない・敷地に余裕があるなどの場合には、屋外に設置することも。屋外に設置する際には基礎工事が欠かせません。また、建物から3メートル以上の距離をとって設置する必要があります。さらにキュービクルをフェンスで囲い、外部からの侵入を防ぎます。
また、キュービクルを屋上に設置することも可能ですが、基礎工事が必要。重量制限がある場合もあるため、将来的な増設なども考慮したうえで設置場所を決定しましょう。
キュービクルを設置する環境によっては、対策が必要な場合もあります。
たとえば海辺の地域にキュービクルを設置する場合は塩害対策が必要です。潮風などによってキュービクルが錆びてしまうと、穴が開いて水が浸入し、故障の原因となる可能性があります。
また、積雪量の多い地域では、キュービクルに積もった雪の重みによって損傷するリスクもあります。そのためボックスの強度を高めるなどの対策が必要です。
なお、キュービクルを住宅地に設置する場合も要注意。騒音がトラブルを招くこともあるため、必要に応じて騒音対策を行います。
※このサイトで取り上げている電気工事会社の中で、公式サイトでキュービクル工事について説明している神奈川の会社(15社)のうち、コスト削減の方法について掲載していた3社を紹介します。
※2021年3月調査時点